中央卸売市場は地方自治体が管理し、地域で信頼された業者によって構成されています。多くの業界で産業競争が激化する中でも、食材に対する厳格な基準が保たれ、社会情勢が変動する中でも市場の安定化が図られています。
私たち卸売業者の使命は、全国および世界の海から集めた高品質な水産物を「適正な価格」で「安定して供給する」ことです。
この社会的役割を通じて、私たちは地域の食文化づくりに貢献しています。
価格安定化と供給の信頼性を確保するために、卸売市場では「セリ」が導入されています。セリは、生産者から仕入れた水産物を卸売人と、仲卸人および売買参加者(卸売市場の開設者から承認を受け、セリに参加できる業者)という三者のプロが商品を売買することで価格を決定するシステムです。
私たち中央卸売市場の卸売業者は、市場に持ち込まれた商品の受託拒否の禁止に加え、その日のうちに上場して販売すること、さらに、入場許可のない第三者への販売も禁止されています。
このように、流通の安定化と「フェア・プライシング=公正なる価格形成」を図るために設けれたシステムを堅持することで、安全で高品質な食材を安定的に提供し、お客様のビジネスに貢献しています。